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不動産コンサルタント・長嶋修さん、さくら事務所代表・大西倫加さんインタビュー 【前編】

日本初の個人向け不動産コンサルティング、ホームインスペクションなどなど、日本の不動産業界を変革し、新しい当たり前を生み出し続ける(株)さくら事務所
その創業者・現会長で不動産コンサルタントの長嶋修さん、現代表の大西倫加さんはクラブヴォーバンのマクロ対策プロジェクトチームのメンバーとしても活動しています。
このお二人が何を目指し、どのような思いで日々活動されているのか、お話を伺いました!

クラブヴォーバン事務局(以下「CV事務局」):
さくら事務所の理念は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」とのことですが、これはどういうことでしょうか?
また、この理念を実現するためには何が必要でしょうか?

長嶋修さん(以下「長嶋」):
私はもともと広告業界から転職して不動産業界に入ったんです。その時に、不動産業界は色々とおかしいと思いました。例えば、戦後しばらくは住宅の数が絶対的に不足していて、量を追求している時代でした。しかし、数が満たされて次は質への転換が必要だったのに、いつまで経っても質への転換がなされませんでした。質というのは、代表的なものは例えば省エネです。
日本の人と不動産の関係が良くなることはみんなが幸せにつながりますし、ドイツのように経済全体も良くなります。私たちの理念に五方良しというものがありますが、依頼者、自分自身、会社、業界、ひいては社会全体が良くなるような、自分たちが仕事をすることで全体が良くなるような仕事のスタイルを追求しています。
そういう意味では不動産や住宅でなくてもよかったのですが、不動産や住宅は一番影響力が大きいですし、今まで変わっていなかっただけに変え甲斐があります。

大西倫加さん(以下「大西」):
人と不動産のより幸せな関係とは大きく2つあると思います。
1つは、その不動産を通じて、その方個人が幸せ・快適と感じるという主観的な尺度。これは今でも十分幸せを感じている方々もいらっしゃり、それはそれでいいと思います。
もう1つは客観的に、その不動産が本当の意味での資産価値、平たく言えば換金作用を持つかということです。今の不動産取引の仕組み・不動産市場のあり方では、個人がどれだけ愛着を持って住宅を大事にしていたとしても、実際の流通の市場では築年数を経るごとに価値を毀損しているということになっています。
でも、きちんとした設計品質があって、丁寧に建てられていて、適切に維持管理がなされているものに関しては、築年数が何年であっても価値を保つ、あるいは価値が向上する、という形で流通していくマーケットを作ることが出来れば、本当の意味で住宅が資産になります。そうなると、住宅を活用して色々なオプションを持てるようになり、その結果、個々人の生活がより豊かになるし、日本の内需にも寄与することができます。
そういう世界を目指したいな、というところが理念に込められた想いの一つです。

CV事務局:
お二人は不動産に限らず社会の様々な面に対して理想をもって活動されていると感じます。

長嶋:
まさにあれ(「おもしろきこともなき世をおもしろく(高杉晋作)」の書を指して)ですよね。つまらない世の中を楽しくしないと、という。

大西:
私はつまらないとは思ってないですけど(笑)

長嶋:
僕もつまらないとは思ってないですけど(笑)、もっと面白くできる、ということです。

CV事務局:
長嶋さんが独立されたときは、個人向け不動産コンサルもホームインスペクションも日本では一般的ではなく、ゼロからの立ち上げで色々と苦労されたとのことですが、何をモチベーションにこれまで活動してこられたのでしょうか?

長嶋:
広告業界から来たので、わりとフレッシュな視点でこの業界のいいところ・悪いところを見ることができた、というのが大きかったですね。
業界の常識は社会の非常識、というようなことがたくさんありましたし。それに気が付いてしまうと、なんとかより良くしないとな、と。
あとは、最初は独立する気はなかったんです。当時勤務していた会社で、社内ベンチャーでやらせてほしいとプレゼンしたのですが、目の前でプレゼン資料を捨てられてしまって。これはもう独立するしかないなと思って、準備もしないで独立しました。だからすごい苦労しちゃって。1年目が70万円、2年目が150万円ぐらいの売り上げしかなかったので、その2年間は本当に大変でしたよ。

CV事務局:
道草を食べていたという自己紹介文を読んだときはびっくりしました!

長嶋:
野生の草は繊維が多くて、歯に挟まってしょうがないんですよ。
でも結構おいしいんですよ(笑)

CV事務局:
それでも自分の信じた道を進んでこられたのは本当にすごいことだと思います。

長嶋:
一回やってしまったら戻れないですからね。やるしかないし。
ここまで色々あったんですが、今世の中にある材料を全部足し合わせていっても良いものはできないので、新しい考え方とか新しい概念がまず必要だと思うんですよね。
日本人の悪い癖で、今の延長で出来ることをやろうとしがちですが、それでは世の中はあまり変わらないじゃないですか。理想とかビジョンが先にあって、そこから逆算して考えるぐらいじゃないと、大きく世の中を変える推進力みたいなものは生まれないと思うんです。
私はデカいことを言ってみんなにビジョンを描いてもらう。そういうことは結構有用なんじゃないかと思っています。

長嶋 修(不動産コンサルタント)
1999年、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社『株式会社さくら事務所』を設立、現会長。
『中立な不動産コンサルタント』としてマイホーム購入・不動産投資など不動産購入ノウハウや、業界・政策への提言を行なう。著書・メディア出演多数。

大西 倫加(さくら事務所代表)
マーケティング・PR業界を経てさくら事務所参画。2013年代表取締役社長就任。NPO法人日本ホームインスペクターズ協会理事。
経営・マーケティング全般に携わりながら、同社理念である、「人と不動産のより幸せな関係」を追求している。

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コメント: 2
  • #1

    Keva Fennelly (水曜日, 01 2月 2017 11:20)


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  • #2

    Teofila Henegar (水曜日, 01 2月 2017 18:04)


    Article writing is also a excitement, if you know afterward you can write if not it is complex to write.