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エネルギー自立地域経済好循環 × イノベーション 
                 持続可能なまちづくり

PJ80セミナー関西第2回 「少子高齢化・人口減少社会が到来!これから求められる『街』の在りようとは?!」を開催しました!

 

大盛況だった1回目に続き、クラブヴォーバン初の関西セミナーの第二段が7月13日に行われました。

1回目ではどのような建築を造るかがテーマでしたが、今回は視点を広げて「街」をどう残すかがテーマ。

トップバッターは不動産コンサルタントの長嶋修氏より、人口減少を目前に街の価値が急落していく対策として、欧米でのインスペクション活用による家屋の正当な評価制度のレクチャーから始まり、地方ではすでに始まっている残す街と残さない街の線引きについて話がありました。都市部においても災害が多発していくなかで、災害区画の線引きが必要との話もあり、都市としての新たな対応が求められています。

続いてはヨーロッパのリノベーション事例を、CV理事の日本エネルギーパス協会代表の今泉と日本エネルギー機関の中谷より発表しました。断熱改修をするだけで、家賃が2倍に値上がりし、リノベーション大賞を受賞した賃貸マンションの事例から、日本でいうところのニュータウンを大規模改修を行った事例も発表されました。そこにもドイツの都市計画の哲学があり、「Citizen Pride」がテーマでの改修。

つまり、市民のプライドを取り戻すがテーマ。建物から改修するのではなく、団地内の駐車場を公園に変え、小学校を改修し、交響楽団が練習にくる最新式の音楽室を整備。これにより、その街に住むことに誇りを持てる。とても素晴らしい取り組みです。

最後はクラブヴォーバン代表理事で低燃費住宅代表の早田から、新たな挑戦として低燃費賃貸アパートの事例を発表。

すべての人が戸建てを取得できるわけではないので、ドイツの事例のように賃貸住宅の低燃費化が都市部においても重要課題。来年からは戸建て住宅をよりハイレベルにしながら、高性能賃貸の普及に努めるとのこと。

意見交流会を行いましたが、熊本地震を受けての耐震性の問題など多岐にわたり、意見がでました。省エネ化は耐震性の土台があってこそなので、日本の建築に求められるものはたくさんあります。